買い物報告 (2015夏未報告分 JR横浜線沿線 その4) [買ったボールペン]
JR横浜線沿線の文房具店を巡ってきましたが、
今回が最終回。最後のお店は相模原駅にある
「菊屋浦上商事(株) 神奈川店」さん。
南口から東側1km程の場所にあるお店です。
ここの周辺は「西門」と呼ばれており、ここ周辺の商店街の
名前も「西門商店街」。駅の東なのになぜ「西門」かというと、
駅北側に在日米軍「相模総合補給廠」があり、その西門が
あるためとの事です。
なお「西門商店街」には大きなアーケード街もありますが、
こちらは桜並木の通りに面しています。
元々、東京の蒲田で創業されたお店が1973年に
こちらに移転。こちらは「神奈川店」とありますが
「東京店」は事務所となっているようです。
さすが40年以上前からあるお店。いろいろなものがありました。
そのため、若干勢いで買ってしまった感じがしないでもありません。
量が多いので、購入品の全体写真は前半と後半に分けました。
まず、前半はゼブラとぺんてるのボールペン。
上から
ゼブラ 「サラサスティック」、「ジムニーライト」
ぺんてる
「ハイブリッド ノック式」、「油性ボールペン BK407」
以下、商品別の詳細となります。
「サラサスティック」
紫(0.4mm)、オレンジ(0.3mm)、ピンク(0.4mm)
「サラサ」といえば、現行品はノック式のみですが、
こちらはキャップ式。今は廃盤ですね。
軸はストレートな丸軸。インク色の部品は
ジェルインク(他社のゲルインク)を意識した
透明感のある色合いです。
大きなクリップ付きキャップが特徴。このキャップと、
先のストレートな丸軸は、油性ボールペンの
「ジムニースティック」とほぼ同じ造り。
ボール径は0.4mmと0.3mm。
クリップの印字はボール径ごとに、印字色が
違います。これは現行品の「サラサクリップ」にも
引き継がれています。
ボール径ごとにクリップの印字色の変えるのは、
「ジムニースティック」も同じですが、商品名の
印字箇所の地の色がシルバーとなっています。
このシルバーを含めて、キャップの見た目が
なかなか美しいと思います。
白地だと見えにくいので、黒い紙のノートの上に
置いてみました。
ぱっと見でわからないですが、このように斜めの
ラインが入っていたり、「ZEBRA」の刻印があったり、
デザイン面で手が込んでいるなと感じます。
部品ごとに分解しました。少し芯のインク色が
怪しいですが、芯は3本とも2007年製でした。
前にも書いていますが、尾栓は軸の中にねじ込む
ような造りとなっています。珍しいタイプですね。
この尾栓でインク芯をペン先に固定しています。
ペン先からキャップを外してみました。
ラバーグリップは薄め。軸からのストレートな
形状を保つためでしょうか。
ニードルポイントのペン先です。
インク芯の細いインクが、ペン先のプラ部品から
見えていますが、機能面による加工も相まって
美しい見た目となっています。
書いてみました。
いずれも超極細できれいに書けました。
若干不安だったインクも問題ありませんでした。
次もゼブラのボールペンです。
「ジムニー ライト」 0.7mm 黒
セブラ「ジムニー」のシリーズ。既に何度も
紹介してきましたが、インクが「売り」の
油性ボールペン。
発売は1998年。当時、やや重たい書き心地だった
油性インクをなめらかにした「ソフトインク」を
従来のジムニーに使用し、書き心地の「軽さ」を
ストレートに表す「ライト」が商品名に反映した
ものと思われます。
軸には、このように商品名・型番等が印字された
リング状の部品が透明な軸に固定されており、
デザイン上のアクセントとなっています。
この中央部にふくらみのある軸は、同年発売の
「ハイパージェル」(ジェルインク)も同様です。
キャップのクリップの表面は、ここだけ艶消し
加工されており、商品名も柔らかい感じの
見た目となっています。
ばらしてみました。芯は結構長い感じです。
製造年月は98年3月。発売直後くらいですね。
キャップを後部に嵌めて書く準備。
このフォルム自体は、万年筆を模したものと
思われますが、現在プラスティック軸の
ボールペンではほとんど無いような気が。
ペン先です。ラバーグリップは凹凸は無く、
若干ホコリが付きやすい感じ。
書いてみました。ちょっと古いものということもあり、
ときたまインクが出なくなることもありますが、
書き始められれば、その後は特に筆圧を
かける事もなく、スラスラ書くことができます。
「ジムニー」シリーズを並べてみました。
「ジムニー ケア」、「ジムニー ライト」、
「ジムニー」、「ジムニー 太字」。
まだ買っていないインク色もありますね。
次はぺんてるの2本。
今回は全体本数が多いのと、この2本は既に
別のインク色の購入時にも報告しているため、
2本併せての紹介となります。
「ハイブリッド ノック式」 0.5mm 赤
「油性ボールペン BK407」 0.7mm 黒
ボールペンの種類として対照的なものとなります。
ぺんてるのハイブリッドは『ハイブリッドたち』として、
以前紹介しました。初期の様々なキャップ式や、
モデルチェンジされたリニューアル版等、「見た目」に
拘っているところが特色だと感じていたのですが、
残念ながらこのノック式は「実用第一」という感じです。
ノックボタンの色もくすんだ色。どうもノック部品が
一体化しているため、強度に関係してこんな色の
樹脂になっているような気がします。
結構古いもののようで、シールにひび割れが
入っています。
部品ごとにしてみました。
ゲルインク芯にインク漏れ防止用の栓が
入っていますが、この芯は「ハイブリッドDX」と同じ。
グリップの切れ目とかも似た感じです。
型番(K155-BD)の色記号"B" の後に、"D"が入って
いるのも「ハイブリッドDX」(型番K255-色D)と同様。
なお、ゲルインク芯には製造年月が無いため、
いつごろの商品なのかは不明でした。
次は油性ボールペンの「BK407」。
かなり細身のキャップ式ボールペン。グリップも
軸の細さに合わせてなのか薄めの素材。
キャップは小さめでクリップ形状も先端からの傾斜を
含み「シャープな」デザイン。
先程のノック式とは対照的です。
ばらしてみました。
丸くて細いストレートな軸は、色鉛筆のようです。
芯はロング芯との事。長さというより、インク量が
多いらしく、上で報告したゼブラのジムニーより
見た目でのインクの長さが1cmm長いようです。
芯の製造年月は2002年12月でした。
いつものように書く準備を。
キャップ式はキャップを後部に嵌めると、
その細さも相まって長く見えます。
ハイブリッドは樹脂玉が付いていたため、
それを外して書いてみました。
油性は特にかすれることもありません。グリップが
ペン先から若干離れているので、ひとによっては
書きにくいかもしれません。
ゲルインクは樹脂玉付きだったため、古くても特に
インクフローは問題ありませんでした。ゲルインクの
明るい赤色で0.5mmの細字を書くことができました。
既保有の「BK407」の赤・青、ノック式青と並べて
みました。ノック式黒は別の機会に買う予定です。
後半です。パイロット、ユニ、トンボのボールペンとなります。
上から、
パイロット 「HI-TEC Knock」、「e-GEL」
ユニ 「Lakubo 極細」、「蛍光3ボールペン SC-230」
トンボ 「J-Ball」
まずはパイロットの2本を。
「HI-TEC Knock」 0.5mm 黒
「e-GEL」 0.7mm 黒
「HI-TEC Knock」。
現在は、ハイテックCのノック式で手帳向けの
「ハイテックCスリムノック」がありますが、
こちらはその前身と考えてよいのでしょうか。
少し調べてみると、2002年度 グッドデザイン賞の
「商品デザイン部門」を受賞しているとの事。
現行品の「ハイテックCスリムノック」のクリップは、
「ハイテックC」と同じようなデザインですが、
こちらはちょっと地味なロゴ。
リサイクル素材らしいですね。
先の「グッドデザイン賞」ですが、個人的には、
"デザイン的" に何がグッドなのか理解できません。
時期的に「エコっぽい」ものが選ばれやすかった、
と解釈するのは悪意が過ぎるでしょうか。
型番。パイロットの場合、以下を表す感じですね。
L : 水性またはゲルインク
H : ハイテックシリーズ
(ハイテックC、ハイテックポイント等)
K : ノック式
10 : 100円
C5 : 商品ごとのボール径
この場合、ハイテックCの0.5mm。
TG : 軸色。これはターコイズグリーンですが、
インク色と同色の場合は記載無し。
B : インク色の黒。
ペン先は3点支持方式のニードルポイント。
こちらも樹脂玉付きです。
ばらしてみました。
芯は、現在のパイロットのノック式ゲルインクと
同様に蓋付き。発売時期的にゲルインクの
ノック式の中でも、初期の商品と思われますが、
パイロットのノック式ゲルインク芯ではこれが
基準の形となっているのかもしれません。
樹脂玉を外してみました。いつもながらの不安感が
漂うハイテックCのペン先です。
こちらはキャップ式ゲルインクの「e-GEL」。
消せるボールペンとして、フリクションの前に
発売されていたボールペンです。
型番。先と同じように私の認識を記載します。
L : 水性またはゲルインク
H : ハイテックシリーズ
(ペン先の形式からと思われます)
12 : 120円
E7 : 商品ごとのボール径
この場合、e-GELの0.7mm。
B : インク色の黒。
特徴はそのキャップ。その頭が更にねじ式で
取り外せるようになっており、そこに消しゴム
(シャープペンに付いてるような奴)があります。
この構造と、クリップとのデザイン上の一体感を
実現したところ、とても感動してしまいます。
部品ごとに分解してみると、個々の色合いがとても
良い感じ。インク色ではないキャップ・軸部品の
半透明具合(?)が絶妙。
「消せるインク」を表現しているような気がします。
こちらの芯には製造年月が「08-12」と刻印
されています。わすが7年前なのですが、
その後、別の仕組みによるフリクションで
消せるボールペンが一般的になった訳ですね。
3点支持方式のニードルポイント。この部分が
型番に "H" が入っている理由かと考えます。
こちらは0.7mm。ニードルとしては太めですね。
先の「HI-TEC Knock」とともに書き並べてみました。
ルーペで拡大してみると、0.7mmで一見濃く見える
「e-GEL」はインク色に濃淡があり、
一方「HI-TEC Knock」はインクが一定の濃さで
書かれているのが判ります。
消してみました。もったいないので他の消しゴムを
使いましたが、若干残る感じですね。
ちょっと上での順番と違いますが、次はトンボの
「J-Ball」です。
最初に「若干勢いで買ってしまった」と書きましたが、
これが残念ながらダブリでした。既に青・赤・黒と
買っていました。そのため紹介は簡単にしてみます。
キャップ式のシンプルなゲルインクボールペン。
クリップの「80」は価格の80円を示すようですが、
手元の現時点で600本超の名前を見てみると、
複数本のパック物以外では単品で一番安いですね。
化学に詳しくないので、材質についてのコメントは
しにくいのですが、柔らかめの樹脂でできた、
半透明のこのキャップはデザイン的に良いなあと
思っています。(以前も同じコメントだったかも)
ばらしてみました。
芯は96年10月製、19年前です。ゲルインクとしては
結構古い方ですね。
書いてみました。青色は独特。水色に近い色です。
薄いというより「ゲルの青はこれ」って決めたのでは
ないかと思わせる、きれいな色です。
ダブリの青を含めて既に持っているものと、並べて
みました。他の色は出ていないのでしょうかね。
次はユニ(三菱鉛筆)を1本ずつ。
「Lakubo 極細」 0.5mm 黒
今は「ベリー楽ボ」として発売されているものの
前身となる油性ボールペンですね。
その中でも、これは極細タイプ。
事務用の油性ボールペンでは「SA-R」「SA-S」が
ありますが、型番はその系列の「SA-G」ですね。
ばらしてみました。
芯は97年7月製。こちらも結構古いものですね。
書く準備をするためにキャップを後部に
嵌めてみたところ、型番の「G」はグリップの
"G" であることに気が付きました。
ペン先です。極細のボールであることがわかります。
また、ペン先は不透明なプラ(SA-R)・金属(SA-S)
とは違い軸と一体のクリアタイプ。
なお、このボールペンも1994年のグッドデザイン賞を
受賞しているようです。
書いてみました。
若干インクが "重い" 感じもしますが、ボール径通りの
とても細かい文字で書くことができています。
既に持っている「Lakubo」たちと並べてみました。
ちょっと行方不明となっていたものを探して写真を
取り直したため、色味が他とは違ってしまいました。
上から、赤の太字・通常・これ・青の太字・エコ対応
のエコライター・医療現場向けのメディカルLakubo、
となります。
最後はユニの蛍光3色ボールペン。
全体が透明なプラステッィクの軸。
商品情報はこのシールのみ。
型番「SC-230」・蛍光・300円。
ノック部です。イエロー?・ピンク・グリーンの蛍光色。
もしかするとイエローではなくオレンジなのかなあ。
軸全体が透明なので、ノックの仕組みは丸見え。
クリップは金属製。三菱マークだけが入っています。
ペン先側の軸は出てくる芯がはっきり見えます。
スタイルフィット軸の元ネタでしょうか。
再度全体とノック部分のアップです。
ばらしてみました。ペン先軸は本当に透明です。
こういうリング部品は、今ではほとんど見ませんね。
そもそも、その実用性が何なのかは不明。
でも、デザイン上のポイントにはなっています。
3色の芯はこのように並んでいます。
ノックを押すとこのように芯が飛び出してきます。
その芯の製造年月は92年8月。23年前というのは、
この軸の状態からして驚きです。
なお、芯も全部外せるような気もしましたが、
元に戻せなくなるのが怖いので、外すのは
この1本のみにしました。
実は、この蛍光3色ボールペンは別のお店で
購入した事がありましたが、今回ぱっと見で、
新品に近いものだったため迷わず購入しました。
比較してみました。
その見た目のポイントは、この金属クリップ。
前に買った方は錆びが見えるのに対して、
今回のはピカピカです。
シールで決定的な違いが。50円値上げとなっています。
古いほうの芯の製造年月は91年1月製。わすか1年の
違いなので大幅値上げといってもよいかも。
バブル崩壊に合わせたものだったのでしょうか。
書いてみました。古い油性ボールペンなので、
スラスラという訳ではありませんが、このように
書くことができます。
イエロー?は、山吹色に近い色。蛍光オレンジと
いうほうが正しいのでしょうか。
こちらのお店は、他にもパイロットの金属軸の
3色ボールペン(2000円)など、若干高めの
価格帯の古いボールペンも残っていました。
上記のボールペンを大量に買ったため、
そのような商品はあきらめました。
でも、趣味の対象がそういう方向に変わったら、
また来たいなと思います。
ということで、こちらを出て桜並木の下、
帰路に着きました。
何かここのところ、説明が細かくなってきており、
書く量が増え、結果として更新が遅くなる、
という悪循環が続いていますね。
ちょっと書き方を再検討しなければと思います。
それでは。
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今回が最終回。最後のお店は相模原駅にある
「菊屋浦上商事(株) 神奈川店」さん。
南口から東側1km程の場所にあるお店です。
ここの周辺は「西門」と呼ばれており、ここ周辺の商店街の
名前も「西門商店街」。駅の東なのになぜ「西門」かというと、
駅北側に在日米軍「相模総合補給廠」があり、その西門が
あるためとの事です。
なお「西門商店街」には大きなアーケード街もありますが、
こちらは桜並木の通りに面しています。
元々、東京の蒲田で創業されたお店が1973年に
こちらに移転。こちらは「神奈川店」とありますが
「東京店」は事務所となっているようです。
さすが40年以上前からあるお店。いろいろなものがありました。
そのため、若干勢いで買ってしまった感じがしないでもありません。
量が多いので、購入品の全体写真は前半と後半に分けました。
まず、前半はゼブラとぺんてるのボールペン。
上から
ゼブラ 「サラサスティック」、「ジムニーライト」
ぺんてる
「ハイブリッド ノック式」、「油性ボールペン BK407」
以下、商品別の詳細となります。
「サラサスティック」
紫(0.4mm)、オレンジ(0.3mm)、ピンク(0.4mm)
「サラサ」といえば、現行品はノック式のみですが、
こちらはキャップ式。今は廃盤ですね。
軸はストレートな丸軸。インク色の部品は
ジェルインク(他社のゲルインク)を意識した
透明感のある色合いです。
大きなクリップ付きキャップが特徴。このキャップと、
先のストレートな丸軸は、油性ボールペンの
「ジムニースティック」とほぼ同じ造り。
ボール径は0.4mmと0.3mm。
クリップの印字はボール径ごとに、印字色が
違います。これは現行品の「サラサクリップ」にも
引き継がれています。
ボール径ごとにクリップの印字色の変えるのは、
「ジムニースティック」も同じですが、商品名の
印字箇所の地の色がシルバーとなっています。
このシルバーを含めて、キャップの見た目が
なかなか美しいと思います。
白地だと見えにくいので、黒い紙のノートの上に
置いてみました。
ぱっと見でわからないですが、このように斜めの
ラインが入っていたり、「ZEBRA」の刻印があったり、
デザイン面で手が込んでいるなと感じます。
部品ごとに分解しました。少し芯のインク色が
怪しいですが、芯は3本とも2007年製でした。
前にも書いていますが、尾栓は軸の中にねじ込む
ような造りとなっています。珍しいタイプですね。
この尾栓でインク芯をペン先に固定しています。
ペン先からキャップを外してみました。
ラバーグリップは薄め。軸からのストレートな
形状を保つためでしょうか。
ニードルポイントのペン先です。
インク芯の細いインクが、ペン先のプラ部品から
見えていますが、機能面による加工も相まって
美しい見た目となっています。
書いてみました。
いずれも超極細できれいに書けました。
若干不安だったインクも問題ありませんでした。
次もゼブラのボールペンです。
「ジムニー ライト」 0.7mm 黒
セブラ「ジムニー」のシリーズ。既に何度も
紹介してきましたが、インクが「売り」の
油性ボールペン。
発売は1998年。当時、やや重たい書き心地だった
油性インクをなめらかにした「ソフトインク」を
従来のジムニーに使用し、書き心地の「軽さ」を
ストレートに表す「ライト」が商品名に反映した
ものと思われます。
軸には、このように商品名・型番等が印字された
リング状の部品が透明な軸に固定されており、
デザイン上のアクセントとなっています。
この中央部にふくらみのある軸は、同年発売の
「ハイパージェル」(ジェルインク)も同様です。
キャップのクリップの表面は、ここだけ艶消し
加工されており、商品名も柔らかい感じの
見た目となっています。
ばらしてみました。芯は結構長い感じです。
製造年月は98年3月。発売直後くらいですね。
キャップを後部に嵌めて書く準備。
このフォルム自体は、万年筆を模したものと
思われますが、現在プラスティック軸の
ボールペンではほとんど無いような気が。
ペン先です。ラバーグリップは凹凸は無く、
若干ホコリが付きやすい感じ。
書いてみました。ちょっと古いものということもあり、
ときたまインクが出なくなることもありますが、
書き始められれば、その後は特に筆圧を
かける事もなく、スラスラ書くことができます。
「ジムニー」シリーズを並べてみました。
「ジムニー ケア」、「ジムニー ライト」、
「ジムニー」、「ジムニー 太字」。
まだ買っていないインク色もありますね。
次はぺんてるの2本。
今回は全体本数が多いのと、この2本は既に
別のインク色の購入時にも報告しているため、
2本併せての紹介となります。
「ハイブリッド ノック式」 0.5mm 赤
「油性ボールペン BK407」 0.7mm 黒
ボールペンの種類として対照的なものとなります。
ぺんてるのハイブリッドは『ハイブリッドたち』として、
以前紹介しました。初期の様々なキャップ式や、
モデルチェンジされたリニューアル版等、「見た目」に
拘っているところが特色だと感じていたのですが、
残念ながらこのノック式は「実用第一」という感じです。
ノックボタンの色もくすんだ色。どうもノック部品が
一体化しているため、強度に関係してこんな色の
樹脂になっているような気がします。
結構古いもののようで、シールにひび割れが
入っています。
部品ごとにしてみました。
ゲルインク芯にインク漏れ防止用の栓が
入っていますが、この芯は「ハイブリッドDX」と同じ。
グリップの切れ目とかも似た感じです。
型番(K155-BD)の色記号"B" の後に、"D"が入って
いるのも「ハイブリッドDX」(型番K255-色D)と同様。
なお、ゲルインク芯には製造年月が無いため、
いつごろの商品なのかは不明でした。
次は油性ボールペンの「BK407」。
かなり細身のキャップ式ボールペン。グリップも
軸の細さに合わせてなのか薄めの素材。
キャップは小さめでクリップ形状も先端からの傾斜を
含み「シャープな」デザイン。
先程のノック式とは対照的です。
ばらしてみました。
丸くて細いストレートな軸は、色鉛筆のようです。
芯はロング芯との事。長さというより、インク量が
多いらしく、上で報告したゼブラのジムニーより
見た目でのインクの長さが1cmm長いようです。
芯の製造年月は2002年12月でした。
いつものように書く準備を。
キャップ式はキャップを後部に嵌めると、
その細さも相まって長く見えます。
ハイブリッドは樹脂玉が付いていたため、
それを外して書いてみました。
油性は特にかすれることもありません。グリップが
ペン先から若干離れているので、ひとによっては
書きにくいかもしれません。
ゲルインクは樹脂玉付きだったため、古くても特に
インクフローは問題ありませんでした。ゲルインクの
明るい赤色で0.5mmの細字を書くことができました。
既保有の「BK407」の赤・青、ノック式青と並べて
みました。ノック式黒は別の機会に買う予定です。
後半です。パイロット、ユニ、トンボのボールペンとなります。
上から、
パイロット 「HI-TEC Knock」、「e-GEL」
ユニ 「Lakubo 極細」、「蛍光3ボールペン SC-230」
トンボ 「J-Ball」
まずはパイロットの2本を。
「HI-TEC Knock」 0.5mm 黒
「e-GEL」 0.7mm 黒
「HI-TEC Knock」。
現在は、ハイテックCのノック式で手帳向けの
「ハイテックCスリムノック」がありますが、
こちらはその前身と考えてよいのでしょうか。
少し調べてみると、2002年度 グッドデザイン賞の
「商品デザイン部門」を受賞しているとの事。
現行品の「ハイテックCスリムノック」のクリップは、
「ハイテックC」と同じようなデザインですが、
こちらはちょっと地味なロゴ。
リサイクル素材らしいですね。
先の「グッドデザイン賞」ですが、個人的には、
"デザイン的" に何がグッドなのか理解できません。
時期的に「エコっぽい」ものが選ばれやすかった、
と解釈するのは悪意が過ぎるでしょうか。
型番。パイロットの場合、以下を表す感じですね。
L : 水性またはゲルインク
H : ハイテックシリーズ
(ハイテックC、ハイテックポイント等)
K : ノック式
10 : 100円
C5 : 商品ごとのボール径
この場合、ハイテックCの0.5mm。
TG : 軸色。これはターコイズグリーンですが、
インク色と同色の場合は記載無し。
B : インク色の黒。
ペン先は3点支持方式のニードルポイント。
こちらも樹脂玉付きです。
ばらしてみました。
芯は、現在のパイロットのノック式ゲルインクと
同様に蓋付き。発売時期的にゲルインクの
ノック式の中でも、初期の商品と思われますが、
パイロットのノック式ゲルインク芯ではこれが
基準の形となっているのかもしれません。
樹脂玉を外してみました。いつもながらの不安感が
漂うハイテックCのペン先です。
こちらはキャップ式ゲルインクの「e-GEL」。
消せるボールペンとして、フリクションの前に
発売されていたボールペンです。
型番。先と同じように私の認識を記載します。
L : 水性またはゲルインク
H : ハイテックシリーズ
(ペン先の形式からと思われます)
12 : 120円
E7 : 商品ごとのボール径
この場合、e-GELの0.7mm。
B : インク色の黒。
特徴はそのキャップ。その頭が更にねじ式で
取り外せるようになっており、そこに消しゴム
(シャープペンに付いてるような奴)があります。
この構造と、クリップとのデザイン上の一体感を
実現したところ、とても感動してしまいます。
部品ごとに分解してみると、個々の色合いがとても
良い感じ。インク色ではないキャップ・軸部品の
半透明具合(?)が絶妙。
「消せるインク」を表現しているような気がします。
こちらの芯には製造年月が「08-12」と刻印
されています。わすが7年前なのですが、
その後、別の仕組みによるフリクションで
消せるボールペンが一般的になった訳ですね。
3点支持方式のニードルポイント。この部分が
型番に "H" が入っている理由かと考えます。
こちらは0.7mm。ニードルとしては太めですね。
先の「HI-TEC Knock」とともに書き並べてみました。
ルーペで拡大してみると、0.7mmで一見濃く見える
「e-GEL」はインク色に濃淡があり、
一方「HI-TEC Knock」はインクが一定の濃さで
書かれているのが判ります。
消してみました。もったいないので他の消しゴムを
使いましたが、若干残る感じですね。
ちょっと上での順番と違いますが、次はトンボの
「J-Ball」です。
最初に「若干勢いで買ってしまった」と書きましたが、
これが残念ながらダブリでした。既に青・赤・黒と
買っていました。そのため紹介は簡単にしてみます。
キャップ式のシンプルなゲルインクボールペン。
クリップの「80」は価格の80円を示すようですが、
手元の現時点で600本超の名前を見てみると、
複数本のパック物以外では単品で一番安いですね。
化学に詳しくないので、材質についてのコメントは
しにくいのですが、柔らかめの樹脂でできた、
半透明のこのキャップはデザイン的に良いなあと
思っています。(以前も同じコメントだったかも)
ばらしてみました。
芯は96年10月製、19年前です。ゲルインクとしては
結構古い方ですね。
書いてみました。青色は独特。水色に近い色です。
薄いというより「ゲルの青はこれ」って決めたのでは
ないかと思わせる、きれいな色です。
ダブリの青を含めて既に持っているものと、並べて
みました。他の色は出ていないのでしょうかね。
次はユニ(三菱鉛筆)を1本ずつ。
「Lakubo 極細」 0.5mm 黒
今は「ベリー楽ボ」として発売されているものの
前身となる油性ボールペンですね。
その中でも、これは極細タイプ。
事務用の油性ボールペンでは「SA-R」「SA-S」が
ありますが、型番はその系列の「SA-G」ですね。
ばらしてみました。
芯は97年7月製。こちらも結構古いものですね。
書く準備をするためにキャップを後部に
嵌めてみたところ、型番の「G」はグリップの
"G" であることに気が付きました。
ペン先です。極細のボールであることがわかります。
また、ペン先は不透明なプラ(SA-R)・金属(SA-S)
とは違い軸と一体のクリアタイプ。
なお、このボールペンも1994年のグッドデザイン賞を
受賞しているようです。
書いてみました。
若干インクが "重い" 感じもしますが、ボール径通りの
とても細かい文字で書くことができています。
既に持っている「Lakubo」たちと並べてみました。
ちょっと行方不明となっていたものを探して写真を
取り直したため、色味が他とは違ってしまいました。
上から、赤の太字・通常・これ・青の太字・エコ対応
のエコライター・医療現場向けのメディカルLakubo、
となります。
最後はユニの蛍光3色ボールペン。
全体が透明なプラステッィクの軸。
商品情報はこのシールのみ。
型番「SC-230」・蛍光・300円。
ノック部です。イエロー?・ピンク・グリーンの蛍光色。
もしかするとイエローではなくオレンジなのかなあ。
軸全体が透明なので、ノックの仕組みは丸見え。
クリップは金属製。三菱マークだけが入っています。
ペン先側の軸は出てくる芯がはっきり見えます。
スタイルフィット軸の元ネタでしょうか。
再度全体とノック部分のアップです。
ばらしてみました。ペン先軸は本当に透明です。
こういうリング部品は、今ではほとんど見ませんね。
そもそも、その実用性が何なのかは不明。
でも、デザイン上のポイントにはなっています。
3色の芯はこのように並んでいます。
ノックを押すとこのように芯が飛び出してきます。
その芯の製造年月は92年8月。23年前というのは、
この軸の状態からして驚きです。
なお、芯も全部外せるような気もしましたが、
元に戻せなくなるのが怖いので、外すのは
この1本のみにしました。
実は、この蛍光3色ボールペンは別のお店で
購入した事がありましたが、今回ぱっと見で、
新品に近いものだったため迷わず購入しました。
比較してみました。
その見た目のポイントは、この金属クリップ。
前に買った方は錆びが見えるのに対して、
今回のはピカピカです。
シールで決定的な違いが。50円値上げとなっています。
古いほうの芯の製造年月は91年1月製。わすか1年の
違いなので大幅値上げといってもよいかも。
バブル崩壊に合わせたものだったのでしょうか。
書いてみました。古い油性ボールペンなので、
スラスラという訳ではありませんが、このように
書くことができます。
イエロー?は、山吹色に近い色。蛍光オレンジと
いうほうが正しいのでしょうか。
こちらのお店は、他にもパイロットの金属軸の
3色ボールペン(2000円)など、若干高めの
価格帯の古いボールペンも残っていました。
上記のボールペンを大量に買ったため、
そのような商品はあきらめました。
でも、趣味の対象がそういう方向に変わったら、
また来たいなと思います。
ということで、こちらを出て桜並木の下、
帰路に着きました。
何かここのところ、説明が細かくなってきており、
書く量が増え、結果として更新が遅くなる、
という悪循環が続いていますね。
ちょっと書き方を再検討しなければと思います。
それでは。
文房具 ブログランキングへ
こういう文房具屋さんはずっとずっと生き残って欲しいと考えました。
訪れたら、かなり楽しめそうです。
記事が手間隙かけて書かれているのがよくわかりますので、簡素化もしくは分割化がよいのではないでしょうか?
文房具ブログとして稀少な存在だと思っていますので、今後も更新を楽しみにしております。
by 輪音 (2015-10-26 20:20)