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ハイブリッドたち (その7) [集めたボールペンの紹介]

お久しぶりです。毎日暑い日が続きますね。
そのためか、なかなか集中できず、またまた間隔が
空いてしまいました。
本日は「ハイブリッドたち」の最終回となります。
今回は、これまで紹介したもの以外に保有しているものを
まとめて掲載します。

まず、ハイブリッドのノック式を。
20150714_01_01.JPG
 K155-CD 0.5mm 青
20150714_01_02.JPG
  ノック式のボール径が0.5mmボールペン。
  おそらく、これも廃盤になっていると思われます。
  クリップにはしっかり平行四辺形のマークと
  「Hybrid」の文字。
20150714_01_03.JPG
  ペン先です。実際のグリップの色は
  画像より濃い色です。
20150714_01_04.JPG
  ノックボタンとクリップを横から。
  クリップがゆるやかに曲線を描いていますが、
  これまでに紹介したハイブリッド各種には
  無かった特徴です。
20150714_01_05.JPG
  ノックボタンを押した状態です。ポケット等に
  挿すと芯が戻る仕組みですね。
20150714_01_06.JPG
  芯を出した状態のペン先です。
  またグリップの話になりますが、3つの横長の
  穴が入っており、さらにペン先寄りに同じ形で2つ、
  薄いラバーに対して僅かに凹んだ加工があります。

   ノック・クリップ側← 穴穴穴凹凹 →ペン先側 

  という感じです。あらためて他のハイブリッドと
  比較するとこのグリップ加工は、3回目で紹介した
  「ハイブリッド DX」と同じもののようです。
20150714_01_07.JPG
  4回目でハイブリッドの初代(と思われる)ノック式を
  紹介していたので、これと比較してみます。
  同じインク色の青との比較となりますが、デザインは
  全く違うものですね。
20150714_01_08.JPG
  軸のサイズはほぼ同じですが、見た目は意識的に
  全部変えたのではないか、と思うほど。よく観察
  すると、ノック機構まで変更しているようです。
20150714_01_09.JPG
  ばらしてみました。芯はほぼ同じ形ですが、
  外から見えない部分の材質の色まで違う。
20150714_01_10.JPG
  この2代目ノック式、個人的な印象では
  「野暮ったい」感じが否めません。
  経年劣化のためかもしれませんが、
  ノックボタンの色など、もう少し何とか
  ならなかったのでしょうか。
20150714_01_11.JPG
  商品シールです。なぜ紙にするかな。
  型番は「K155-CD」。そう、値段は150円に
  上がっています。また色記号がCDになって
  います。ぺんてるの場合、Cは青ですが、
  CDは、上でグリップが同じ模様と書いた
  「ハイブリッド DX」の青と同じ。
  デラックス(DX)路線の継承ですかね。

   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]

さて、次はハイブリッドテクニカのノック式です。
20150714_02_01.JPG
 KN125-B 0.5mm 赤

  上と同じくノック式のボール径0.5mmボールペン。
  これはホームセンターで買ったため、現行品だと
  思っていたのですが、どうも公式ページにも
  電子カタログにも掲載されていません。
  大きめなお店の店頭には結構あるようですが、
  これも廃盤になるのでしょうか。
20150714_02_02.JPG
  頭部の画像です。少しボケてますね。
  ノックボタンがクリアタイプでないのは、
  最初に紹介したノック式と同じです。
20150714_02_07.JPG
  商品シール。シールは上の青と同じく
  紙シールになっています。
  でも、ボール径表示部分の背景色は
  キャップ式と同様の紫色ですね。
  型番は「KN125-B」。同じ赤インク・0.5mm
  ボール径のキャップ式は「KN105-B」。
  値段も同じ100円なので、2桁目の数字の
  違いでキャップ式との区別をしているようです。
  これは『ハイブリッドたち (その4)』でデザインが
  一新されたバージョンを紹介しましたが、
  その中のキャップ式とノック式でも、
  このような違いだったようです。
20150714_02_03.JPG
  ペン先側の半分。グリップは半透明。
  波線の溝が狭い間隔で入っています。
  材質のベタつきもなく、自分の意思どおりに
  ペン先がコントロールできる感じです。
20150714_02_04.JPG  
  ニードルポイントのペン先です。
  手元の所有ボールペンのリストを確認したら、
  ノック式のニードルポイントは2本目のようです。
  このため、スプリングとニードルタイプの
  組み合わせは新鮮な気がします。
20150714_02_05.JPG
  やっぱり、キャップ式と並べてみました。
  クリップの曲線が先になるに連れて、
  細くなっていく形はノック式もキャップ式と同様。
  各印字もほぼ同じ。でもキャップ式では、
  クリップの頭部とそれ以外が少し違う色だった
  のに対して、ノック式のクリップは全体が同じ色。
20150714_02_06.JPG
  ペン先です。「削り出し」製法で作られた
  ニードルチップですが、同じボール径でも
  削り出しの角度・ニードル部分の長さ等が
  違っています。
20150714_02_08.JPG
20150714_02_09.JPG
20150714_02_10.JPG
   分解してみました。外見は似ているような気も
   しますが、(当たり前ですが)中身は違いますね。
   芯はノック式の機構上短くなるので、インク量を
   増やすためか太くなっています。
   逆に軸のプラスティックは薄くせざる得ません。
   一方、キャップ式はプラ軸は厚めになっており、
   またその内面が六角形になっているため、
   光の屈折により細い芯が、外から見ると
   ノック式の芯と同じくらいの太さに見えます。

   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]

次に紹介するのは「ハイブリッド JOB」です。
20150714_04_01.JPG
 K148-B 0.8mm 赤

  名前の通り、ぺんてるの油性ボールペンの
  「JOB」とのミックス(合体?)商品。
  軸の見た目も、これまでのハイブリッドと比較すると
  初代の細身軸からはだいぶ離れています。
20150714_04_02.JPG
  クリップ部です。
  ボール径の印字が円で囲われているのは、
  『ハイブリッドたち (その4)』で紹介した
  リニューアル後のクリップからですね。
20150714_04_03.JPG
20150714_04_04.JPG
  でも、このキャップとグリップの透明感は
  初代に近いものがあります。

  しかし、このボールペンの特徴はこの軸。
  油性ボールペン「JOB」と基本的に同じ軸と
  思われるため比較してみました。
20150714_04_05.JPG
  上下が型番「BK101」の赤と青の0.7mm。
  赤の芯は96年6月製造、青は95年10月製造。
20150714_04_06.JPG
  大き目のキャップに長い曲線を持つクリップ。
  尾栓は先に行くほど細くなっている形。
  同じ軸と言ってよいと思われます。
20150714_04_07.JPG
  さらに赤どうしで詳しく比較を。
  クリップ上の「JOB」の印字は、当然同じ。
  「O」の中の斜め下に目玉のような点があります。
20150714_04_08.JPG
  その「JOB」の左には、ハイブリッドの
  マークが赤地に銀色で入ります。
20150714_04_09.JPG
  軸を尾栓側から見たものです。
  ハイブリッドは尾栓が半透明。
20150714_04_10.JPG
  キャップを外して、尾栓側に挿してみました。
  これも同じフォルムですね。
20150714_04_11.JPG
  キャップのアップです。
  とても綺麗ですが、透明なため白バックでは
  観察しにくいと思い、
20150714_04_12.JPG
  黒い紙を背景にしてみました。これも微妙ですね。
  ハイブリッドの方はキャップの中にインク漏れを
  防ぐためのゴム製のボール受けがあります。
20150714_04_13.JPG
  ペン先です。グリップも平行四辺形の穴と凹みが
  入っているところまで同じですが、グリップの
  材質はハイブリッドは半透明。
  また、先ほどから同じ形ということばかり
  繰り返していましたが、実はペン先のプラ部品の
  太さが微妙にハイブリッドの方が太いため、
  JOBのキャップは嵌らないようになっています。
  また、先程のキャップ内のボール受けのため、
  JOBもハイブリッドのキャップが入らないように
  なっています。
20150714_04_14.JPG
  尾栓のアップです。グリップと同様に
  ゲルインクと油性の違いを部品の色合いで
  しっかり分けています。
20150714_04_15.JPG
  分解しました。パーツ自体は同じ構成です。
20150714_04_16.JPG
  但し、油性芯は、他の油性と同様にやはり
  細いものとなっています。
  なのに外から見ると芯の太さが同じように
  見えるんです。
20150714_04_17.JPG
  その秘密は、プラ軸の厚さと内面の形。
  既に上のハイブリッドテクニカで説明した、
  キャップ式とノック式の軸の違いと同様に、
  細い油性芯の軸は内面が六角形となっており、
  こちらも光の屈折により芯が太く見えるように
  なっているのですね。

  以上、「ハイブリッド JOB」でした。できれば、
  青インクも見つけたいですね。

   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]

最後に以下の2本を。
20150714_05_01.JPG
  Metallic Gel roller K108-ME、K108-MD

  『平日の文房具店にて 中編』にて
  購入時報告をしたこの2本。
20150714_05_02.JPG
  クリップには商品名と型番のみ。
  そのバックはメタリックカラー。  
20150714_05_03.JPG
  ハイブリッドのスタンダート版と同じ
  細身のストレートな軸。
20150714_05_04.JPG
  商品シールです。このボールペン、
  そもそも日本語表記がひとつもなく、
  詳しいことがわかりません。
  キャップをしてください、という注意書きも
  英語だし、バーコードからも日本向けの
  製品ではないみたいです。
20150714_05_05.JPG
  型番のMEとMDは、メタリックカラーの
  インク色を表します。ぺんてるの場合、
  Dは緑、Eは茶のようです。
  そのため、MDはメタリックグリーンですが、
  MEの場合「銅」「ブロンズ」色となります。
  後継のスリッチでもE1がブラウンで、
  MEはブロンズでした。

  ハイブリッドのメタリックインクといえば、
  『ハイブリッドたち (その5)』で紹介した
  「ハイブリッド〈絹物語〉」がありましたが、
  型番・軸の特徴から、「絹物語」の海外向けが
  この2本なのかなと思われます。
  そこで「これだろ」というものと比較してみました。
20150714_05_06.JPG
  ブロンズカラーと比較するのは、
  「絹物語 K108-M19 照柿」。
20150714_05_07.JPG
  そもそも、キャップの中のインク漏れ防止の
  ボール受けのゴム部品の色がベージュで同じ。
20150714_05_08.JPG
  尾栓の色も同じです。
20150714_05_09.JPG
  ペン先。当たり前ですが全く同じものですね。
20150714_05_10.JPG
  透明な軸から見えるインク色は、光沢がありながら、
  落ち着いた感じもします。
  そもそも銅色のインクってそんなに無いので、
  見つけるとかなり嬉しいんですよね。
  なお、軸には何の表記も無いので、
  キャップを付け間違えそうになりました。
20150714_05_11.JPG
  比較のため書いてみました。
  同じものということが良くわかります。
  インク状態の危うさも似てるので、
  これ以上劣化しないように気を付けなければ。
20150714_05_12.JPG
  メタリックグリーンと比較するのは、
  「絹物語 K108-M3 青竹色」。
20150714_05_13.JPG
  比較パターンはブロンズカラーと同様なので
  細かい部分のコメントは省略します。
20150714_05_14.JPG
  なお、この「Metallic Gel roller」は、ネット検索して
  おそらく全て揃えている方の画像から判断すると、
  8種類出ているようです。
20150714_05_15.JPG
  上で紹介した銅と緑以外では、金・銀とメタリック系の
  赤・ピンク・紫・青があるようです。このうち、金・銀以外が
  「絹物語」と同じもののようです。
20150714_05_16.JPG
  ちなみに、この品揃えは後継商品である
  「スリッチ メタリッチカラー」の8色と同じですね。
20150714_05_17.JPG
20150714_05_18.JPG
  書いてみました。
  こうやって比較していると、他の色も欲しくなってきます。
  特に絹物語に無い金・銀が。

   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]   [晴れ]

「ハイブリッド」を紹介するにあたり、あらためて色々
調べてみたのですが、大ヒットしたといわれている
「ミルキーペン」を今まで見たことがありません。
ネットが無い時代に、別世代の中で売れたものと
いうのは全く知らないものだな、と実感するとともに、
本当に売れた商品であるが故に店頭に残っていないのか、
とも思いました。
おそらく、当時買った方の机の片隅に残っているものの方が、
多いのでしょうね。

とはいえ、それらを見つけるという目的もできたので、
今後も「ハイブリッド」を探して行きたいと思います。
それでは。

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